2005年08月11日

90年代の輝きが復活! Souds of Blacknessの新作 - "Unity"

 Sounds of Blackness (S.O.B) の新作"Unity"を購入した。1990年代にスーパープロデューサー、Jimmy Jam&Terry Lewisが手がけたこのゴスペルグループのアルバム、"Africa to America"は本当に衝撃的な内容で、長年にわたって自分のヘビーローテーションだった。練り上げられたサウンドもさることながら、分厚いボーカルコーラスによる「人間の声」の圧倒的な美しさ、気高さ、崇高さは他のいかなるBlack musicでも味わったことが無いものだった。ゴスペル、R&B、ブルース、いやBlack Musicのあらゆる面が凝縮された玉手箱のようなこのアルバムは今後も一生聴き続けるに違いないと思っている。もちろんゴスペルクワイヤとしてもとてもハイレベルなグループだとは思うのだが、Jam & Lewisのプロデュースという魔法がかけられたサウンドは鳥肌もので、単なるゴスペルグループの作品の範疇を越えてしまっていた。96年だったろうか、京都中座で行われた彼らのライブを聴きに行き、最前列ど真ん中で彼らのエネルギーとソウルとエンターテインメントにどっぷり浸れたのは至極の時間だった。Jam&Lewisがレコード会社を移籍したことによって、S.O.Bとの関係も終わってしまい、それからの彼らといえば、マイナーレーベルに移り、良作を発表し続けるものの地味な活動を続けていた(個人的な印象だが)。圧倒的な歌唱力の持ち主であるシンガー、Ann Nesbyがグループを離れてしまったことも大きな損失だったと思う。
 そこで、今回のアルバムなのだが、Ann Nesby が2曲で参加ということで俄然期待が高まったのだが、予想以上に素晴らしい内容だった。グイグイと引っ張っていくAnnのボーカルとグループのサウンドの相乗効果で、"Africa to America"の頃を久々に彷彿とさせるクオリティなのだ。ドラムとベースのリズム隊は、おそらく生音一発録りに近いような、近年のR&B作品ではありえないような録音をされているのだが、実に心地よいビート、うねりを醸し出していて、逆に新鮮な心地よさを感じた。この2曲以外にもかなり楽しめる楽曲が含まれており、彼らならではの古典的なクワイヤ仕立て、ブルース仕立て、R&B仕立てとバラエティに富んだ曲が満載で、個人的には"Africa to America 2"と言いたいくらいの素晴らしい作品だと思った。Ann NesbyはやはりS.O.Bと組んでこそその輝きは最高なものになると思う。ただ、贅沢を言えば、この素晴らしい作品にJam & Lewisの魔法をトッピングしてくれれば、どんなに素晴らしかったろう。。。
 Hip Hopや打ち込み中心のサウンドが主流の現在の流行のBlack musicに違和感を感じている方には超お勧めの好盤だ。

  
posted by pura3 at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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