最近リストアップされた"Our Love is Here to Stay / Smokey Robinson"はとても印象深いナンバーだった。有名なスタンダードソングをかなりテンポダウンしてじっくり歌いこむシルキーボイスにしびれた。恐らく近いうちに発表されるであろう新作を絶対に購入しようと早くも決定してしまったくらいだ。
しかし今回の予期せぬ出会いは、この後だ。この曲のCustomer Reviewsに何気なく目を通していると"Check out Blossom Dearie's version"というコメントがあった。どこの誰かは知らないが、Smokey Robinsonのこの新曲のコメントに同曲のBlossom Dearieバージョンを強力に推薦していたのだ。
Blossom Dearie??えらく可愛い名前のシンガーがいるもんだ、誰だそれは?
すぐにiTMSの検索窓にBlossom Dearieを入力するといくつかのアルバムが表示された。どうも5-60年代頃からのjazzシンガーらしい。お目当ての"Our Love is Here to Stay"を探し当てて試聴する。。。
Smokeyのバージョンとは全く異なる雰囲気、そして初めて聞く彼女の声に一気に引き込まれてしまった。jazzに関してはまだまだ未聴な領域が大きい小生にとって、彼女の名前は初耳であった。そしてなによりも彼女の独特の声、歌い方、さらには彼女自身の弾くピアノに驚かされた。彼女のファンの方には怒られるかもしれないが、彼女の歌やピアノにはずばぬけたうまさでは無い、どちらかというと「ウマヘタ」な印象を抱いた。小生のイメージにあるjazzシンガーのガンガンにソウルフルあるいは気だるくジャジーな印象が全く当てはまらない、舌足らずなウィスパーボイスと素人臭い(失礼!)ピアノに、不思議なことだが小生はすっかり魅了されてしまった。そしてその数分後には数枚のアルバムをiTMSで衝動買いした。
その日からは毎日のように彼女の声を聴いている。朝の通勤ドライブ時は職場へ急ぐ気持ちをなだめてくれ、業務の合間には心地よくリラックスさせてくれる。そして自宅へ帰る車中では疲れた心身を癒してくれているのだ。聴けば聴くほど、スルメのように味わい深い彼女の魅力を教えてくれたiTMSの誰かさんに、今ではとても感謝している。
CDショップでは経験できなかった未知の音楽との新しい出会い方をiTMSは提供してくれた。今さらながら、その優れたインターフェースとその根底に流れる「とことん音楽を楽しもう」という精神に乾杯、だ。




